突発性難聴
症状
- 難聴
- 耳の閉塞感
- 耳鳴り
-
めまい など
原因
原因はわかっていませんが、疲れやストレスなどが誘因となることがあります。
当院での治療法
病院に行かれていない方は、すぐに病院に行っていただきます。病院での治療に加え、全身の硬さなどを見ながら鍼していきます。
特に耳に近い首や肩の筋肉を緩め、耳への血流をよくするために、手足や腰など全身に鍼をします。
耳鳴り・難聴(突発性難聴、メニエール病など)の症状も鍼灸で改善できる場合もあります。
特に突発性難聴の場合、発症して3か月以内であればあきらめないでください。
(発症後3か月からの施術開始でも、難聴が回復した例もあります。一度ご相談ください。)
突発性難聴において鍼灸が良い理由は、ツボの作用を利用することで、耳の奥の血流を改善させる効果が期待できます。
病院の服薬などと併用できますので、気になる方はお早めにご連絡ください。
突発性難聴
原因はわかっていませんが、疲れやストレスなどが誘因となることがあります。
病院に行かれていない方は、すぐに病院に行っていただきます。病院での治療に加え、全身の硬さなどを見ながら鍼していきます。
特に耳に近い首や肩の筋肉を緩め、耳への血流をよくするために、手足や腰など全身に鍼をします。
症例1
患者:70代女性 初診年月:2023年4月
症状
2週間程前から風邪をひき、鼻水と喉が痛かった。鼻水をかみ過ぎたのか中耳炎と診断されていた。
昨日、右耳の耳鳴りと、ザーザーという耳の雑音があり、耳鼻咽喉科を受診する。
すると「突発性難聴」と診断される。軽~中程度の難聴もあるとのこと。めまいは本人はあまり感じないとのことだが、家族が歩き方を見ているといつもと違う歩き方をしていると言われ、めまいなのかなと言われる。
現在お薬はステロイドやビタミン剤などを服用中。
当院へは、家族の紹介にて来院される。
施術
触診を行うと右側の耳の後ろと肩甲骨の内側に硬さがあったため、手のツボと臀部のツボに鍼をする。すると耳の後ろは柔らかさが出たが、首の前の硬さが気になるようになったため、さらに手首のツボに鍼をする。
鍼が初めてだったため、年齢的なことも考え疲れがでないよう、鍼は最小限にして置き鍼を貼って終了する。
2診目(3日後)
耳鳴りと雑音の音が少し小さくなった気がするとのこと。
当日だるさが少しあったとのことなので、鍼の本数などはなるべく前回程度で仕上げるように施術を行う。
4診目
2診目以降、耳鳴りは数日に1回程度になっている様子。聞こえも検査で正常に戻っているとのこと。今まで同様、触診を行い、首や肩甲骨周りの硬さの確認を行い、手のツボや、臀部のツボなどに鍼を行う。
6診目
耳鳴りや難聴などは問題なくなっている。雨の日に一瞬「ん?」と思ったり、耳がツーンとすることはあるが、それ以外は大丈夫とのこと。
6診以降、2回施術を行い、特に問題ない状態が続いているため施術を終了する。
使用したツボ
後溪、合谷、列缺、地天、胞膏、外関
考察
病院受診も鍼灸施術も発症後すぐに開始でき、症状も軽度ではあったが、お薬と鍼灸の併用で早期に難聴、耳鳴り、雑音感が改善された。
首や肩甲骨周りに硬さが強かったため、そこを緩めるツボを使うことで変化が見られた症例である。